大田口カフェLIFE

ムッシュとスラジの生活・思考をスラジの観点から書き綴ります。

リアカーの人・・・M氏

2011-2-20-1
2011年2月20日(日)

前回の記事で、サラッとしか書けなかったM氏のことを今日は書いておきたい。そもそも、リアカーを引っ張って歩いて日本縦断する人も珍しい。僕が実際に見たことがあるのは北海道で会った”おじいさん”(半分 浮浪者みたいだった)とM氏だけである。実際のところ、この世の中にはリアカーマンと呼ばれる怪しい旅人が存在するのだ。

M氏のリアカーを引っ張る姿を写したデータを探したのだが、どうも見当たらない。確かに写真を撮った記憶があるのだが・・・。そうこう考えていると、その時期にPCが突然壊れてしまったことを思い出した。ちゃんと保存してなかったのだろう、その頃の画像データは失われたままだったのだ。

そういえば、絵を書くのが上手だったM氏が手紙をくれたのを思い出した。旅を終えてから、全国のお世話になった人達に送ったもので、一応僕もその中の一人だったのだ。その時もらった絵がいい感じだった。余談であるが手紙を読み返すと、我が家を出た後は本山町のカフェ・ミシシッピにお世話になったと書いてあった。すっかりそんなことは忘れてしまっていたけど、今度ミシシッピにお邪魔した時はM氏のことを聞いてみたいと思う。




M氏との思い出で一番強烈だったのはユーコン川を下っていた時のことだ。カナダからアラスカへと入って、最初の村にイーグルという町がある。ここに着いたときにM氏に出会った。少数派の日本人同士ということで、すぐに仲良くなった。

実は彼、その当時ユーコン川を下るのが2回目だった。そんな訳で、イーグルの地元住民ともちょっとした顔見知りだったりして、意外と人気者であった。特にマーク、ヘレン夫妻の子供たちに人気だった。何人いたか忘れたが7~8人ぐらい子供がいて、一番小さい子がユーコン川の水をノンフィルターで”カブ飲み”しているのを見て驚いた。かなり泥水なのだが、全くおかまいなしだった・・・。

2011-2-20-3
マーク、ヘレン夫妻の子供たちとスラジ。大豊を遥かに超える辺境の地ですくすくと育っていた。


さて、その強烈だったという思い出。それは、M氏と共にマークに連れて行ってもらった砂金採り(gold panning)だ。北米では、かつてゴールドラッシュなるものがあって金が有名ではあるが、現在もまだ採っている人達がいるのだ。
マークは”ウサマビンラディン氏”のような風貌で、メチャクチャな男だった。自分で家を建て(増設しまくりの”掘っ立て小屋”みたいだった)、ハンティングをし、金を採り、子供たちを育てていた。

「砂金採りに連れてってやる」と言い、僕とM氏をピックアップトラックの荷台に乗せて、荒野を走りだした。夏とはいえ、北極圏も近いので死ぬほど寒かった。僕達は耐え切れず、荷台にあったゴワゴワの汚いシートに包まってなんとか耐えたのだ。

砂金は川沿いで採る。砂金採り用のキャンプ地も渓流沿いにあった。到着すると、「前を歩け」と言われたので、さっさと歩く。すると僕達に気づいたキャンプ地の番人が見えた。なんと、すかさず手にライフルを持っているではないか!
後ろから現れたマークが、嬉しそうに”目配せ”していた。全くのブラックジョークである。見知らぬ人間が見えたので銃を構えたのだ。クマ用だ言う”銃”であるが、ほんとにいっぱい用意してあった。(僕達は人用だと言い張った!) マークがコートを脱ぐと、彼の腰にはハンドガンが腰に2丁あり、弾丸が”タスキ掛け”になっていた。「カッコイイね!」というと、腰のハンドガンを2丁ともクルクルと指でまわし、空に向かってバンバン打ちまくり始めた・・・そして一言「Thank you」・・・!!。

肝心の砂金採りは、ほぼ機械が勝手にやってくれていて、想像していた”お皿ですくう”のとは全然違っていた。その日の夜は、そのキャンプ地で賑やかに食事を食べさせてもらった。ライフル、ショットガン、ハンドガンなども一通り打たせてもらって、いい経験をさせてもらった。とにかく全てがワイルドすぎて信じられない感じだった。M氏も同じ心境だったに違いない。

その時の写真があれば良かったのだが、僕はカメラを持ってなかったし、持ってたとしても怖くて撮れなかったと思う。実際、M氏はカメラを持ってたけど、ほとんど撮っていなかった。夜になって、またまたピックアップトラックの荷台に乗ってイーグルの町へ帰ったのであった。本当に強烈な夜だった。

2011-2-20-2
左から、マーク、ヘレン、スラジ、M氏。ちなみに僕が着ているジャケットはマークからもらった。


  1. 2011/02/21(月) 00:53:35|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:0

コメント

<%template_post\comment>


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://cafemonsieur.blog28.fc2.com/tb.php/296-08f0d399
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad